・生命尊重=(自分も大事、相手も大事)お互いを認め、
お互いの気持ちを大切にする保育を行います。

・ともにいき、ともに育ちあう保育を目指しています。

・小さい人を大切にし、安心して過ごせる環境や配慮を心がけています。

・小さい人の気持ちを理解し、小さい人の気持ちに寄りそった保育をすすめています。

・徳風の子どものことは、徳風の職員全員で責任を持ちます。

・自分も大切にし、相手も大切にできるこどもに育てています。

生まれる 考えてみてください。思い出してみてください。あなたの一番最初。あなたが「いのち」を頂いた場所はどこだったか。あなたの「いのち」はどこで誕生したか。それは、お母さんのお腹の中です。精子と卵子が結びつきいのちが誕生します。それを妊娠と呼びますが、それはお母さんのお腹の中で起こります。ということは、間違いなく、命は母親のお腹の中で始まりを迎えます。そして十月十日、母親の胎内で、大切に大切に育てられ…。

誕生、たった一人でこの世に出ます。それを「生まれる」と呼びます。生まれるとは、それまで一緒いいた母親と別れることです。人間は生まれると同時に「別れ」を経験します。そのことをお釈迦様は人生の避けられない苦しみであり、人生の一番最初の苦しみとおっしゃいました。人生の一番最初に「母と別れる」大きな別れを経験しているから、先々に起こる別れを乗り越えていけるのです。別れの前には必ず「出遇い」があります。仏教では、その場で顔を合わせる・対面する・会見するという意味を持つ「会う」という字は用いずに沢山の沢山の偶然がやっと重なって、やっと遇えた意味を持つ「遇う」という字を用います。

育つ 「育つ」という字をよくよくご覧になってください。その中には「月」という字が含まれています。月は自分で輝くことができません。太陽の光を反射し、輝いています。人間も同じです。他者との出遇いによって光り輝きます。「生まれる」ことは母親のお腹から、たった一人、世間に身をおくことだけれど、人との出遇いによって人は育っていくのです。

天上天下唯我独尊 そして、その生まれた自身のことをお釈迦様は「天上天下唯我独尊てんじょうてんげゆいがどくそん」とおっしゃいました。お釈迦様はお生まれになってすぐ、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天という六道輪廻(何度も繰り返し、さまよい続けること)から解き放たれ、七歩、お歩きになり、天と地を指してこの言葉をおっしゃいました。それは、「天にも、地にも、私という人間は一人しかいない。誰と代わること、代えることの出来ない尊い命を私は頂いている。だから、私と同じように、目の前の人間も、横にいる人間も、命あるもの全て、代わること変えることが出来ない尊い存在だ。」という、生まれたこと、生きていくことへの尊い宣言です。